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MY GIRL
第20章 波乱いっぱい入学式
「酷いな翔ちゃーん、分かんないじゃん?俺のテクニックでコロッと…」
「無理無理。仮にお前程度のテクで落ちたら俺はその女軽蔑するね。美咲ちゃんがそんな女だって思いたくないしな。それにお前だって落としにくい女に本気になるタチだろ?」
「まぁそうだけど翔ちゃん…最近俺に超失礼だよね。まあ分かってるけどね、愛情の裏返しだって」
「キモい、離れろ」
「ははっ、冗談だよ翔ちゃーん」
後ろで話してる2人を振り返った蒼汰がキツめの口調で言う。
「何なんだよお前ら気持ち悪ぃな。着いてくんな」
「いやいや蒼汰、俺ら帰る教室同じ」
「…チッ」
「なぁ翔ちゃん…蒼汰面白いな」
「ふっ…だろ?からかいがいがあるよな」
「翔ちゃんの本性見抜いたし…凄ぇな?弄りやすいし」
「だな。例の話も、」
「あぁ。例の話も…」
翔平と健くんの会話に、蒼汰がイライラし始めてるのが雰囲気で分かった。
蒼汰、まだ心許してない人からのからかい、いつも嫌そうに聞いてるし、自分でも言ってたな。
「ろくに俺の事知りもしないのにからかってくるやつって何なんだろうな?呪い殺してやろうか」
って。
言ってる人達に聞こえるように。
だからもう既にイライラしちゃってるみたいだし、これでとどめの一言、何か言われたりしたら…
「あれだ。マジで子供みたいだよな、反応が」
…あ。
「っごちゃごちゃうるせぇんだよてめぇら!黙れ!永遠に黙れっ」
「わぉ」
「あはははは」
振り向いて怒鳴った蒼汰の言葉に感嘆の声を洩らす2人。
「やっぱ子供だな」
健くんが小さく呟いたのが聞こえた。
教室に着くと、もう殆ど人がいなかった。
「急がなきゃっ」
鞄を持って
「また明日ねっ」
と手を振って教室を飛び出すと、3人があたしの後を追ってくる。
「ね、もしかして美咲ちゃんの彼氏来てんの?」
「そうだよ〜」
「わ、マジで!?見たい見たい!品定めしねぇとっ」
「どんなやつかな、楽しみ」
「何ほざいてんだ、お前ら。品定めどころのお方じゃねぇぞ、あの人は」
「何それ、どういう事だよ」
「見たら分かる」
玄関で急いで靴を履き替え、正門に出る。
すると…
「うわ、何だあれ」
「誰かいんのか?」
正門前に女の子がたくさん集まってて、きゃあきゃあ甲高い声を上げてて。
「無理無理。仮にお前程度のテクで落ちたら俺はその女軽蔑するね。美咲ちゃんがそんな女だって思いたくないしな。それにお前だって落としにくい女に本気になるタチだろ?」
「まぁそうだけど翔ちゃん…最近俺に超失礼だよね。まあ分かってるけどね、愛情の裏返しだって」
「キモい、離れろ」
「ははっ、冗談だよ翔ちゃーん」
後ろで話してる2人を振り返った蒼汰がキツめの口調で言う。
「何なんだよお前ら気持ち悪ぃな。着いてくんな」
「いやいや蒼汰、俺ら帰る教室同じ」
「…チッ」
「なぁ翔ちゃん…蒼汰面白いな」
「ふっ…だろ?からかいがいがあるよな」
「翔ちゃんの本性見抜いたし…凄ぇな?弄りやすいし」
「だな。例の話も、」
「あぁ。例の話も…」
翔平と健くんの会話に、蒼汰がイライラし始めてるのが雰囲気で分かった。
蒼汰、まだ心許してない人からのからかい、いつも嫌そうに聞いてるし、自分でも言ってたな。
「ろくに俺の事知りもしないのにからかってくるやつって何なんだろうな?呪い殺してやろうか」
って。
言ってる人達に聞こえるように。
だからもう既にイライラしちゃってるみたいだし、これでとどめの一言、何か言われたりしたら…
「あれだ。マジで子供みたいだよな、反応が」
…あ。
「っごちゃごちゃうるせぇんだよてめぇら!黙れ!永遠に黙れっ」
「わぉ」
「あはははは」
振り向いて怒鳴った蒼汰の言葉に感嘆の声を洩らす2人。
「やっぱ子供だな」
健くんが小さく呟いたのが聞こえた。
教室に着くと、もう殆ど人がいなかった。
「急がなきゃっ」
鞄を持って
「また明日ねっ」
と手を振って教室を飛び出すと、3人があたしの後を追ってくる。
「ね、もしかして美咲ちゃんの彼氏来てんの?」
「そうだよ〜」
「わ、マジで!?見たい見たい!品定めしねぇとっ」
「どんなやつかな、楽しみ」
「何ほざいてんだ、お前ら。品定めどころのお方じゃねぇぞ、あの人は」
「何それ、どういう事だよ」
「見たら分かる」
玄関で急いで靴を履き替え、正門に出る。
すると…
「うわ、何だあれ」
「誰かいんのか?」
正門前に女の子がたくさん集まってて、きゃあきゃあ甲高い声を上げてて。