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MY GIRL
第21章 新しい仲間達
蒼汰SIDE
「凄い美男美女カップルだったね」
「あの子経済学部の吉岡美咲ちゃんでしょ?噂以上の子だね、明日お話しに行こうかな」
「あっ、あたしも行く!」
「ミスキャン決定じゃない?あんな綺麗な子初めて見た…」
口々に呟きながら散らばっていく女の子達。
1人位僻む女いるかと思ったけど…いなさそうだな。
大学ではそんなガキっぽい事しないのか?
「…ん?珍しいな健。お前が女の子達の事追いかけないなんて。健好みっぽい可愛い子いっぱいいたけど?」
そう言う翔の言葉も、聞こえてないのか美咲達が歩いて行った方向を見てる健。
その表情は…切なげだ。
まさかな…
「…何、健…まさか本気だとか言うなよ?」
そう聞くと苦笑いして振り返る。
「や…、そのまさかだわ。悪ぃ」
「はぁあっ!?」
「あ、マジで?やっぱりな」
「はっ…?お前までやっぱりとかどういう事だよ」
「いや、俺ら…小学の頃から腐れ縁だからさ?お互いの考えてる事とか嫌でも分かっちまうんだよね」
俺と美咲も一応腐れ縁だよな。
そう言おうとすると。
「マジで美咲ちゃんどストライクなんだけど。奪っちゃおうかな…」
小さく呟いた健を睨んだ。
奪う、だって…?
美咲が大樹さんを差し置いてこんな男に惚れるなんて微塵も思わないけど、俺を含め…美咲と関わったやつは皆レイプしやがるからな…
「…美咲の過去知っても、同じ事言えるか?」
そう言うと驚いた表情で俺を見る2人。
「は?過去って…」
「あの2人は、凄ぇたくさんの事を乗り越えて今一緒にいんだよ。漸くお互い落ち着いたし…、そんな2人をもう傷付けたくねぇんだよ。頼むから…もう壊してやらないでやってほしい」
「…っ、え…、聞きたい。美咲ちゃんの過去」
「俺も聞きたい…」
「…美咲を絶対に傷付けないって誓えるか?」
翔を、…特に健を強く睨み付ける。
「誓う」
2人言葉を重ねた翔と健。
その目は恐ろしい程真剣だ。
「ここではあれだし、場所…」
「それなら俺ん家来いよ。じっくり聞くから」
翔の言葉に健も頷く。
そして、目黒に家がある、という翔と健の後に着いて駅に来た。
「…めっちゃ目立ってね?俺ら」
「そりゃあ極上なイケメンが3人もいるからな」
…自分で言うなよ。