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MY GIRL
第5章 告白
そんなことを男の人に対して思ったのは初めてで、長くお付き合いしたいって思ってる。
…だから。
「蒼汰。あたし、好きな人いるの」
蒼汰との関係もこれで終わり。
突っ伏してた顔をゆっくり上げる蒼汰。
「…へぇ。初めてかも、美咲から好きな人いるって聞いたの」
「…そうかな?」
「そうだよ。今までの男、頼んでもねえのに俺に報告してきやがったからな、お前と付き合ったって。あの謎の報告もしばらくなしか〜」
「…え?そうだったの!?」
「そー。だから誘わなかっただろ、彼氏がいるっぽい期間の時は」
…た、確かに。
蒼汰があたしを求めてくるのは決まってお互いに恋人がいない時だった。
といっても、好きになってみようかな、知ってみようかな、って吟味してるはずなのに、付き合ってみる人はみんなとんでもない束縛をしてきて。
「俺以外見ないで」
「嘘でもいいから俺のこと愛してるって言って」
ヤンデレっぽくなる人か、
「この子、俺の女だから手ぇ出さないでね〜」
「吉岡美咲の彼氏でーす!」
あたしの腕を引っ張り、周りに言いふらして歩く人か。
どちらにしても、どの人もあたしの意思は知らんぷりで、まともな恋人らしいことの1つも出来なかった。
だからそんな男の人達に、あたしは早くて次の日には自ら別れを切り出していた。
あたしは、あなたの”モノ”になる為にお付き合いをOKしたんじゃない…
お互いのことを少しずつ知っていって、一緒に帰ったり、勉強を教え合ったり、デートしたりして絆を深めて…
そんなお付き合いをしたいのに。
そういう意思を伝えて、分かった、って言ってくれたからOKしたのに。
ことごとくスルーされて、自慢したり順序を飛ばして自分の欲望を押し付けようとしたりする彼らが、怖くて…
あたしの理想のお付き合いは、そんなに難しいことなの?
別れを切り出す度、あぁ、あたしは人を見る目がないんだと落ち込んだ。
そんな人達だとしても、どうして好きになることが出来ないんだろう。
そうやって自分を責めて、失望して…
こんな悲しい思いをするくらいなら、恋人なんていらない…
そんな気持ちを、蒼汰はいつも慰めてくれていた。
「…で?今回の彼氏は何日くらいの目測?2日?3日?」
「…」
楽しそうに聞いてくる蒼汰に苦笑い。
…だから。
「蒼汰。あたし、好きな人いるの」
蒼汰との関係もこれで終わり。
突っ伏してた顔をゆっくり上げる蒼汰。
「…へぇ。初めてかも、美咲から好きな人いるって聞いたの」
「…そうかな?」
「そうだよ。今までの男、頼んでもねえのに俺に報告してきやがったからな、お前と付き合ったって。あの謎の報告もしばらくなしか〜」
「…え?そうだったの!?」
「そー。だから誘わなかっただろ、彼氏がいるっぽい期間の時は」
…た、確かに。
蒼汰があたしを求めてくるのは決まってお互いに恋人がいない時だった。
といっても、好きになってみようかな、知ってみようかな、って吟味してるはずなのに、付き合ってみる人はみんなとんでもない束縛をしてきて。
「俺以外見ないで」
「嘘でもいいから俺のこと愛してるって言って」
ヤンデレっぽくなる人か、
「この子、俺の女だから手ぇ出さないでね〜」
「吉岡美咲の彼氏でーす!」
あたしの腕を引っ張り、周りに言いふらして歩く人か。
どちらにしても、どの人もあたしの意思は知らんぷりで、まともな恋人らしいことの1つも出来なかった。
だからそんな男の人達に、あたしは早くて次の日には自ら別れを切り出していた。
あたしは、あなたの”モノ”になる為にお付き合いをOKしたんじゃない…
お互いのことを少しずつ知っていって、一緒に帰ったり、勉強を教え合ったり、デートしたりして絆を深めて…
そんなお付き合いをしたいのに。
そういう意思を伝えて、分かった、って言ってくれたからOKしたのに。
ことごとくスルーされて、自慢したり順序を飛ばして自分の欲望を押し付けようとしたりする彼らが、怖くて…
あたしの理想のお付き合いは、そんなに難しいことなの?
別れを切り出す度、あぁ、あたしは人を見る目がないんだと落ち込んだ。
そんな人達だとしても、どうして好きになることが出来ないんだろう。
そうやって自分を責めて、失望して…
こんな悲しい思いをするくらいなら、恋人なんていらない…
そんな気持ちを、蒼汰はいつも慰めてくれていた。
「…で?今回の彼氏は何日くらいの目測?2日?3日?」
「…」
楽しそうに聞いてくる蒼汰に苦笑い。