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MY GIRL
第6章 涼太
「手当てしないと!」

「いやいや美咲、寝てな?お腹痛いんだろ」

「涼太先輩の怪我の方が痛そうです…っ」

「まあ痛いよね。やられたわ」

「何があったんですか…?」

「今日の体育、ハンドボールだったんだけど。相手チームのやつに体当たりされて転びそうになった同じチームのやつの巻き込み食らって転んだ。つまりもらい事故」

「タイミング良くなかったんですね…!?」

「んで他のやつ無傷」

「あぁあ…」

「めっちゃ謝られた」

長椅子に涼太先輩を座らせて、消毒液を探す。

「暑かったしな、サボるのに丁度いいよね。つーか先生は?いないの?」

「あ、ホッカイロを取りに行ってくれてて…もうちょっとしたら戻って来られると思うんですけど」

「ってことは今俺と美咲しかいねーの?」

「そうなんです。みんな健康ですね」

「へー…。じゃあさ」

消毒液、ガーゼ、絆創膏、脱脂綿を持って涼太先輩の元に行き、足元にしゃがみこもうとしたあたしの腕を掴み、立ち上がった涼太先輩。

「ひゃ…っ」

「やることは1つじゃんね?」

「…ちょ!?え…っ」

さっきあたしが寝ていたベッドに連れ戻され、ベッドに座らされて。

シャッと周りのカーテンを閉めた涼太先輩に押し倒された。

「なっ…!?何す…っ」

「大人しくしねーと先生来るよ?」

「涼太先輩、怪我の消毒…っ」

「…、…ははっ。押し倒されてまで俺の怪我の心配?」

「だってあんな酷いの…っ」

「自分の心配した方がいいと思うけど」

「やっん、…っ!」

またキス…!

懸命に身体を押し返すけど、びくともしない。

「〜〜〜っ…!」

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