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MY GIRL
第6章 涼太
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*
そんなある日のこと。
どうしても耐えられないお腹の痛みで4時間目の授業を欠席して、保健室に来ていた。
利用者はあたしだけで、切らしていたらしいホッカイロをを取りに行った先生を見送ったばかりでぼんやりとベッドに身体を預けていた。
うー、お腹が痛い…
お薬早く効かないかなぁ…
横向きになった身体で、片手でお腹を優しくさすって痛みに耐える。
こればかりは仕方ないけど、女の子に生まれた宿命だよね…
将来、元気な赤ちゃんを産むための大切な痛み。
…もしかしたら、大樹との…
なーんて思えばこの痛みも少しは和らいだ。
その時。
ガチャ
扉が開く音がして、足音が聞こえる。
先生、戻ってきたのかな?
あたしのいるベッドから保健室の入り口は死角になってて、誰が入ってきたのか分からない。
入ってきた人の姿を確かめるため、重たい身体をゆっくり起こした。
すると、足音がこちらに向かってきて。
「…美咲?」
「…あっ、涼太先輩!こんにちは〜」
そこにいたのは、体操服姿の涼太先輩だった。
「どうしたの美咲。具合悪いの」
「…あーと、ふふ。女の子にしか分からない具合の悪さです」
「あぁ、生理ね」
オブラートに包んだのにあっさり声に出して答えちゃった涼太先輩。
こちらに近付いてきて、ベッドの縁に座ったあたしの隣に座った。
「あはは、濁したのに〜」
「だってそれしかないでしょ?」
「涼太先輩ご存知なんですね!」
「それの時はセックス出来ないって認識で知ってる」
「…あ、そですね、しない方が…」
「髪の毛わしゃってなってるよ」
「っ…」
「…かわい」
髪を直してくれる涼太先輩にドキッとする。
び、びっくりしたぁ…
「…り、涼太先輩はどうされたんですか?」
なんだか顔が近くて落ち着かない気持ちになってしまい、話を逸らそうと問いかけると。
「…あー、これ」
下の長袖体操服の裾を捲る涼太先輩。
そこから現れたのは、擦りむいたような大きな傷。
ところどころから血が滲んでいて…
「…えっ!ひどい怪我!」
思わず立ち上がり、涼太先輩の腕をひいた。
そんなある日のこと。
どうしても耐えられないお腹の痛みで4時間目の授業を欠席して、保健室に来ていた。
利用者はあたしだけで、切らしていたらしいホッカイロをを取りに行った先生を見送ったばかりでぼんやりとベッドに身体を預けていた。
うー、お腹が痛い…
お薬早く効かないかなぁ…
横向きになった身体で、片手でお腹を優しくさすって痛みに耐える。
こればかりは仕方ないけど、女の子に生まれた宿命だよね…
将来、元気な赤ちゃんを産むための大切な痛み。
…もしかしたら、大樹との…
なーんて思えばこの痛みも少しは和らいだ。
その時。
ガチャ
扉が開く音がして、足音が聞こえる。
先生、戻ってきたのかな?
あたしのいるベッドから保健室の入り口は死角になってて、誰が入ってきたのか分からない。
入ってきた人の姿を確かめるため、重たい身体をゆっくり起こした。
すると、足音がこちらに向かってきて。
「…美咲?」
「…あっ、涼太先輩!こんにちは〜」
そこにいたのは、体操服姿の涼太先輩だった。
「どうしたの美咲。具合悪いの」
「…あーと、ふふ。女の子にしか分からない具合の悪さです」
「あぁ、生理ね」
オブラートに包んだのにあっさり声に出して答えちゃった涼太先輩。
こちらに近付いてきて、ベッドの縁に座ったあたしの隣に座った。
「あはは、濁したのに〜」
「だってそれしかないでしょ?」
「涼太先輩ご存知なんですね!」
「それの時はセックス出来ないって認識で知ってる」
「…あ、そですね、しない方が…」
「髪の毛わしゃってなってるよ」
「っ…」
「…かわい」
髪を直してくれる涼太先輩にドキッとする。
び、びっくりしたぁ…
「…り、涼太先輩はどうされたんですか?」
なんだか顔が近くて落ち着かない気持ちになってしまい、話を逸らそうと問いかけると。
「…あー、これ」
下の長袖体操服の裾を捲る涼太先輩。
そこから現れたのは、擦りむいたような大きな傷。
ところどころから血が滲んでいて…
「…えっ!ひどい怪我!」
思わず立ち上がり、涼太先輩の腕をひいた。