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MY GIRL
第7章 愛、芽生える
「美咲のは俺の名前が先に刻まれてて、俺のは美咲の名前が先に刻まれてんの」

あたしの涙を指で拭いながら言う大樹の言葉に、涙が止まらない。

「うぅ、っ大樹ぃ…!好き好き、大好きっ…」

ぎゅうっと更に強く抱き着く。

しばらく抱き合ってて、身体を離した大樹がゆっくりと顔を近付けてくる。

優しく重なった唇。

温かい舌が滑り込んできて、あたしの舌を絡め取る。

あたしも絡めてみる。

唇が離れると、あたしと大樹の唇の間を透明な糸が繋いで切れた。

あたしを抱き締めてた大樹の腕がお尻に回り、抱き上げられてベッドに下ろされる。

見つめ合って、再び深く唇を重ねた。

大樹の舌、熱い。

気持ちいい…

もっとしてほしいなぁ。

もっと気持ちよくなりたい…

「…っは…大樹ぃ」

「ん…?」

「もっと、したい…」

「…!」

大樹が目を見開いて、あたしから目を逸らす。

ここまでエッチしたいって思ったの、付き合ってから初めてだ…

付き合った当初は、めちゃくちゃ求めてくる大樹に戸惑ってたけど、最近は慣れてきたのかもっとエッチしたくてたまらない…

「…止まらなくなりそうなんだけど」

「いいよ、止まらなくて。お母さん達いないじゃん…」

「…、俺さ、日に日に美咲への性欲強くなっていってんだよ。その内美咲…きっと壊れるぞ?」

そんなの構わない…壊されたい。

大樹に満たされたい…

真っ赤な顔で困ったように目を逸らしてる大樹の首に腕を巻き付け、大樹がこっちを見た隙に身体を起こし、キスをした。

いつも大樹があたしにするように、唇を被せるように重ねて舌を滑り込ませ、絡める。

あたしの舌を吸ったり甘噛みしたりしてたよね。

それをやってみる。

呆然とあたしにされるままになってる大樹。

ぷは、と息継ぎで唇を離す度、あたし達の唇を唾液の太い糸が繋ぐ。

3回目の息継ぎをした時、後頭部を抱き寄せられて貪るようにキスされた。

キスしながらあたしのくるまってた毛布を取られ、身体が冷気にさらされる。

「…っは、ん…大樹、あたためて…」


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