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MY GIRL
第7章 愛、芽生える
「…ここにいたのか美咲」

顔を上げると、入り口に大樹の姿があって。

あたしの掴まれてる腕を見て眉間に皺を寄せ、こっちに歩いてきた。

「…い、いらっしゃいませ(彼氏クソイケメンー!)」

店員さんが心の中で叫んでるのも露知らずあたしの腕を店員さんから離した大樹は、店員さん達を一睨みしてあたしの腕を引いた。

「雑貨屋にいろって言ったろ」

「買いたくて我慢出来なかったの…」

「それでも勝手にいなくなんなバカ…帰ったらお仕置きな」

「う…ご、ごめんねぇ…でもね、大樹にいいお財布買えたんだよ」

「…ありがと。あの店のってのが気に食わねぇがな…」

あたしの肩を抱き、大樹が後ろを振り返るから、あたしも振り返ろうとすると。

「…ダメ、振り向くな。お前は俺のもんだって、ちゃんと見せつけとかねぇとなぁ?」

その言葉を理解するより先に、唇を深く塞がれて。

腰が抜けるほど激しくて甘いキスに、何も考えられなくなっちゃった。

それから家に帰るまでも至るところでキスされて、帰ったら帰ったでお風呂入った後すぐにエッチ。

雑貨屋さんにいなかったのと、店員さん達と仲良くしてたお仕置きで…強烈な快楽に堕とされた。








その時のエッチが印象強くて、熱い顔のまま大樹を見上げると、大樹は妖艶に口角を上げて笑ってて。

「…思い出した?」

「うんっ…あの時、これ買ってくれてたの…!?」

「そうだよ。…あの時雑貨屋にいなくて焦ったな。誰かに連れてかれたのかと思って」

「う…、ほんとにごめんなさい…」

「…ま、しっかり身体で戴いたからな」

「…ん」

何となく照れて、唇を小さく噛んで俯く。

あの時の初めての体位での快楽は、今でも忘れない…

寝バック、ってやつ。

気持ちよすぎてそっこー気絶しちゃったんだよね…

胸元の指輪を手に取ると、チャリ、と小さく音をたてた。

それを見てると、涙が溢れてきて。

指輪をぎゅっと握りしめて、涙を流した。

「…こら、泣くな美咲。見て、俺のはシルバーなの」

その言葉に涙を拭って大樹の胸元を見ると、シルバーの指輪がチェーンに通されて光ってて。


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