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MY GIRL
第7章 愛、芽生える

そう言うと、大樹の目の色が変わった気がした。
「涼太?…あいつか。やっぱり…」
そう言って、少し考え込んでる大樹。
そんな大樹を見つめながら、あたしはあの時の事を思い出していた。
数週間前の、放課後。
最近はお昼休みや放課後は必ず教室まで迎えに来てくれるようになった大樹。
その日もいつものように教室まで迎えに来てくれて、放課後手を繋いで大樹の教室に向かったあたし。
「俺、今から生徒会だから。終わったらすぐ戻ってくるからな」
「うん!行ってらっしゃい」
あたしの唇に小さくキスを落として出ていく大樹を見送って、漢字検定の勉強をしていると。
「…あ!マドンナちゃーん」
「あっ、こんにちはっ」
大樹と同じクラスの、最近仲良くなった雅樹(まさき)先輩が近付いてきた。
「そっか、高宮今日は生徒会か」
「そうです〜」
「あ〜そっか、くそー、せっかく1人なのに!部活サボりてぇ!あぁー…」
「…、どうしたんですか…?」
頭を抱えてしゃがみ込む雅樹先輩を見つめると、やがて顔を上げて悲しそうに笑う。
「…いやー、せっかくマドンナちゃん1人だしさ?部活なかったらいろいろ、…あぁ勉強ね?勉強だよ?教えてやりてぇなーって思ったんだけど。今日はダメなんだよなぁ…」
「わ、ありがとうございます…。でも、先輩キャプテンさんですよね?」
「…うん」
雅樹先輩は、サッカー部のキャプテン。
文武両道のこの高校は、勉強にも部活にも力を入れてて、試合の有無関係なく受験生でも12月までは部活に参加しなきゃいけないのが決まり。
しかも雅樹先輩はキャプテンだから、部活休むなんて出来ないはず…
「雅樹先輩、ありがとうございます。勉強はまた今度、ゆっくり教えてくださいっ」
「…っ、マドンナちゃーんっ」
抱きつかれそうになって、何とか教科書でガードしてにっこり笑う。
「行ってらっしゃいっ」
「…うわ最高。超頑張れる。絶対勉強教えてやっから!約束な!」
「お願いします〜」
「またな!」
笑顔で教室を出て行った雅樹先輩を見届けて、再びシャープペンを持ちノートを走らせてると、次に入ってきたのは涼太先輩。
「涼太?…あいつか。やっぱり…」
そう言って、少し考え込んでる大樹。
そんな大樹を見つめながら、あたしはあの時の事を思い出していた。
数週間前の、放課後。
最近はお昼休みや放課後は必ず教室まで迎えに来てくれるようになった大樹。
その日もいつものように教室まで迎えに来てくれて、放課後手を繋いで大樹の教室に向かったあたし。
「俺、今から生徒会だから。終わったらすぐ戻ってくるからな」
「うん!行ってらっしゃい」
あたしの唇に小さくキスを落として出ていく大樹を見送って、漢字検定の勉強をしていると。
「…あ!マドンナちゃーん」
「あっ、こんにちはっ」
大樹と同じクラスの、最近仲良くなった雅樹(まさき)先輩が近付いてきた。
「そっか、高宮今日は生徒会か」
「そうです〜」
「あ〜そっか、くそー、せっかく1人なのに!部活サボりてぇ!あぁー…」
「…、どうしたんですか…?」
頭を抱えてしゃがみ込む雅樹先輩を見つめると、やがて顔を上げて悲しそうに笑う。
「…いやー、せっかくマドンナちゃん1人だしさ?部活なかったらいろいろ、…あぁ勉強ね?勉強だよ?教えてやりてぇなーって思ったんだけど。今日はダメなんだよなぁ…」
「わ、ありがとうございます…。でも、先輩キャプテンさんですよね?」
「…うん」
雅樹先輩は、サッカー部のキャプテン。
文武両道のこの高校は、勉強にも部活にも力を入れてて、試合の有無関係なく受験生でも12月までは部活に参加しなきゃいけないのが決まり。
しかも雅樹先輩はキャプテンだから、部活休むなんて出来ないはず…
「雅樹先輩、ありがとうございます。勉強はまた今度、ゆっくり教えてくださいっ」
「…っ、マドンナちゃーんっ」
抱きつかれそうになって、何とか教科書でガードしてにっこり笑う。
「行ってらっしゃいっ」
「…うわ最高。超頑張れる。絶対勉強教えてやっから!約束な!」
「お願いします〜」
「またな!」
笑顔で教室を出て行った雅樹先輩を見届けて、再びシャープペンを持ちノートを走らせてると、次に入ってきたのは涼太先輩。

