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遅すぎた恋
第1章 失恋を癒すのは…
「ごめん…桜。
別れよう…。」
3年付き合った彼に呆気なく振られた。
別に…人生で初めての彼ではなかったし
別れようと思えば、私からだって言うことは出来た。
けれど…28歳になった今、周りの友達は
チラホラと結婚して行き…私だって意識した。
『彼と結婚したい!』
そんな情熱的な感じではないけれど…
3年も付き合ったんだから…と言う少しの妥協もあった。
それが…どうした事か…
呆気なく幕を閉じてしまった。
「うん。解った。
…今までありがとう、遼太。」
笑顔で…別れて
駅へと向かう。
不思議と涙なんて出なかった…。
…もう終電に近い駅のホームは
人がだいぶ減っていた。