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遅すぎた恋
第2章 初デート??
…私は一体全体…何してるんだろう…
流れに流され、断る術を見つけられず…
あの電話から二週間ほどたった日曜日。
もう5月に入り…大型連休真っ只中。
人でごった返す駅で一人で佇んでいる。
「あっ!桜さん!!」
その声にビクッと反応し顔を上げると…
眩しい笑顔で彼は近付いてくる。
相変わらず可愛い格好をしていて…
淡いピンクのTシャツとダメージジーンズ。
やっぱり腰にはチェックのシャツを巻いている。
胸元に光る小さなネックレス。
皮のブレスレットまでオシャレだ。
「あれ、桜さん…スカートじゃない。」
「…当たり前でしょ…」
私は白のスキニーを履いている。
「まぁ、いいや。行こうっ!」
そう言って飛鳥は私の手を握った。
「ちょっとーっ!手っ!」
「ん?デートなんだから当たり前でしょ!」
ヘヘッと笑う顔に…何も言えなくなってしまう。
…調子狂う…全く。