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遅すぎた恋
第2章 初デート??
「!!!!」
私の口の端に着いたクリームを指で取り
パクッと自分で舐めてしまった。
「美味し。」
笑う飛鳥君は…やっぱりまだ幼い高校生。
「…そろそろ出ようか」
食べ終わって、しばらくして
私たちは店を出ようと立ち上がった。
私が鞄から財布を取り出すと
「いいよ。俺が誘ったんだから。」
そう笑って一人、先にレジに行ってしまった。
…高校生なのに。
バイトしてるのかな…
その後ろをついていくと、
レジの所で女の子二人組に声をかけられた。
「あの…っ」
二人して振り返ると…
「飛鳥君ですよね!?」
確かに…彼女たちはそう言った。
「…そうだけど…?」
笑顔で答えた飛鳥君に
女の子たちはキャーと黄色い声をだした。
その声に周りもザワザワと騒ぎ出す。
「…あ、握手してもらっていいですか?」
「ん。構わないけど…」
そう言うと、女の子と握手を交わす。
…なんとなくだけど…この状況は
おばさんの私でも理解が出来る。