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遅すぎた恋
第2章 初デート??
「あ、ありがとうございますっ」
「ん。」
飛鳥君はその女の子たちに手を挙げた。
「いこ、桜さん。」
飛鳥君からは笑顔が消え、
私の腕を掴んで店を出た。
「…あすか…くん?」
名前を呼ぶと、「何?」と
さっきまでの笑顔に戻っていた。
「…桜さん、びっくりした?ゴメンね」
「えっ?ううん。
飛鳥君は…有名なのね。」
「…有名じゃないよ。読者モデル。
…知ってる?」
「うん。仕事で聞くことはある。
読者モデルでも、そこからモデルになる子もいるじゃない?」
「…うーん。興味ないかな〜」
掴んでいた腕を離され、今度は
手を繋がれる。
「俺は普通にこう言うことしたい」
飛鳥君は歯を見せてクシャッと笑った。
「ねぇ、桜さん。海行こう。」
「えっ!?海?」
「うん、海の見える公園!」
彼は電車に乗り込み、
海浜公園へと向かった。