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遅すぎた恋
第2章 初デート??
…結局、会計は
飛鳥君がお金を出し、お釣りさえ受け取らず店を出てきた。
どこに行くわけもなく早足で…
ドンドン進んでいく。
…なんか私、振り回されてばかりなんだけど…
「飛鳥っくん…」
「はぁ…はぁ…ゴメン。
…あの人誰だった?ムカついてつい…」
「…元彼。」
「…そっ。ならいいか。」
「…ゴメンね、嫌な思いさせて。」
「いや、良いよ。…それより…桜さん。」
「ん?」
「俺の家…来ない?」
優しく微笑む彼に下心なんて…
…いや。高校生の性欲舐めたらだめよ!
って何考えてんの…!!!
「そんなっ…って実家じゃないの!?」
「違うよ。俺、一人暮らし。」
…なら良いか…って違う、違う!
「…今日初めて会ったじゃない?」
「うん。」
「それで、家って…」
「ホテルには泊まれるのに?」
「………そうね。」
「桜さん、全然食べてなかったから
俺が作ってあげる!プリンもつけるから。」
…そう。高校生はプリンにつられて
男の家にホイホイついて行くのね。
…そうはいかないわよ。
「…なら行きます。」
私はどうやら…単純らしい。