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息のかかる距離
第22章 絡繰り
毎日一緒に行動していても、どこか不安にさいなまれる

こういう幸せは長くは続かない

夜毎日のように歩夢と一緒にいるときに、非通知で香奈の携帯が鳴った

誰だろ?
出てみた

いつまで歩夢といるのかと…

「それは…話付いたのではないのでしょうか?」
「香奈…誰から?」

「わかりました。」
我慢していた涙がとめどなく流れ落ちていった

「香奈…」

「なんのために子供を作った?認知さえなんて思ってないから…子供なんて歩夢を引き留めるだけの道具でしかない、香奈は子供いないから出ていけって…」
「香奈…ごめん」
「謝るのは私にではない今日は帰って…」

「なんで香奈は…自分を犠牲にするの?僕と一緒にいたいなら、てこでも動かない気持ち持たないの?」

「持ちたいよ…でも、私が父親知らずに育ったから、父親が必要な時必ずあるから…」

「香奈…もう少し待ってちゃんと片付けてくるから…」

「もういい…幸せになってね~ここにはもう…教会もあの方と…」

「香奈…」

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