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息のかかる距離
第22章 絡繰り
この会社に出向して早くも半年たった

お気に入りの場所も見つけ晴れた時にはずーっと見上げている
満天の星空を…嫌な事も全て忘れられる


ある日、支長に「明日本社から珍しく社長がお見えになります」と告げられた

「香奈さん残念でしたね社長に逢えなくて」

「いえ~社長より明日の星空の方が魅力的ですよ…」

歩夢さんには、逢いたくない逢えばきっと胸に飛び込んでしまうから…

「明日は、いつもの場所?」

「そのつもりですが…何か?」

「いえ~僕達も仕事終えたら行こうと思ったから」

「そうなんですか?明日は一番綺麗に見えるようなんですよ…」

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