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息のかかる距離
第13章 結果的に
「河井さん、内線がかかっている」
「はい~河井です」
「歩夢だけど、話きいてください」
「私には…全く話はありませんから…二度と内線しないでください」

隣の席の 慎司が「凄い内線で痴話喧嘩出来るんだ」
「あいつ携帯の存在忘れている」
「あいつって誰?」
「神保 歩夢」
「社長もそういう名前だったね~まさか、噂で凶悪な彼女って河井さんの事?」
「聞き捨てならぬ、よーし決まり、今日飲みに行ってその話じっくりと聞かせて欲しい、どっちみち私は飛ばされるんだから…」
「でも今日はデートなんですよ…」
「彼女も一緒に来て
私と友達もいるから」
「最近河井さんキャラ変わった!」
「彼女に電話してくれる?」

「今後の仕事に役立つ店だから…一緒に来てくれる?私の友達も呼ぶから…わかった彼氏返すね~デートでもしてね~」

「すいません~彼女凄く妬きもち焼きなんです」
「わかるから…私もだから わかる慎司さんは偉い」

「河井さん…」

「また呼んでいる課長」
「これを今日中にまとめて…」

「終わりますか?今日中に?」

「残業してもいいから…」

「はい 」

自分の席に帰りため息

隣から覗き込んで
「これ課長が社長から一週間後にと頼まれた企画書」
「そうなんだ、用事ないから…まあなんとかなるでしょ、目障り何だろうな~社長の知り合いって言うだけで」

「ご苦労様ですね~終わったら、慰労会してあげますから…」
「言葉だけでいいから彼女大事にしなさいね~」
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