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Toy Girl
第2章 Lesson2
それからお風呂に入りもう寝ようとベッドに入ると部屋のドアがそっと開いた。


「・・・・・・明日花ちゃん」


突然の声に飛び起きると欄間から差し込む月明かりに一人の男の子が浮かぶ。


「あ、あっちゃん!?」


「こんばんは」



―――静かな夜。
綺麗なあっちゃんの顔はこの世のものとは思えないほど美しく・・・
それが逆に恐ろしくも感じられた。


「どうしたの?こんな時間に・・・」


「どうしたのって?白々しいな・・・」


ゆっくりとあっちゃんが歩み寄る。
私は怖くて身動きが取れない。


あっちゃんがベッドに腰掛けた。
真っ直ぐに私を見つめそっと手を伸ばす。
怖くて目を見張るとその手は頬に触れた。


綺麗な指だなって・・・意識のどこかで思った。


「明日花ちゃん・・・今日の相手は僕だよ」


「相手?」


「初日が僕じゃ不満?」


ツー・・・と指先が喉に降りる。


相手?初日?何の事・・・?


カタカタと身体が恐怖で震えるのに、あっちゃんの綺麗な目から目が反らせない。


「震えてる・・・怖いの?」


「意味が・・・分からない・・・」


どうにか絞り出した声は今にも消えそうなほど細かった。


「意味が分からない?分からないも何も君がここに来たそのままの意味だよ」


「私は寮母として・・・」


「それは建前の理由でしょ?何トボケてるの?君はトイガールじゃない」


「トイ・・・ガール」


「僕たちがスキャンダル撮られたりしないように身体を張って満足させてくれる・・・そのためにいっぱいお給料貰うんでしょ?」


「!」


「今の僕たちよりずっと明日花ちゃんのお給料の方がいいんだよ?ただの寮母でそんな高給もらえるはずないよね?・・・ちょっと考えれば分かると思うけど」


ジリジリとあっちゃんが私を追い詰めパジャマの合わせに手を掛ける。
そして冷たい目で私を見下ろして一気に合わせを引き裂いた。










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