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Toy Girl
第2章 Lesson2
階段を上がると一番端のドアが開く。


「おはよう明日花ちゃん」


煌翔くんだ。
煌翔くんは私を気遣うように微笑んだ。
その笑顔に夕べの事を煌翔くんにも知られてることを悟る。


「ぐっすり眠れた?」


ぎこちない笑顔で頷いた。


「あっちゃんとさっちゃんとリョウくんはなかなか起きないよ。俺が起こそうか?」


「へ、平気!それより煌翔くんは早く用意して?」


「・・・・・そう?」


煌翔くんの気遣いはありがたいけど甘えるわけにはいかない。
煌翔くんは最後まで心配そうに私を見て階段を降りて行った。


そのタイミングで一番奥の右の部屋が開いた。
出てきたのは篠崎さんだった。


「ちゃんと仕事は出来たようだな」


「・・・・・・・・・・」


「篤と慧と龍馬は特に朝が弱い。明日からはそれも踏まえて一日の流れを考えるといい」


・・・・・怖いんだか親切なんだか。
篠崎さんも降りて行き、「起きない」三人を起こすべく煌翔くんの隣りの部屋をノックした。


「朝ですよ」


「・・・・・・・・・・」


起きないことを念頭にノックしたのにすぐドアが開いて拍子抜けだ。
それは下中さんで・・・


「おはようございますさっちゃん」


「・・・・・・・・・・」


昨日は「さっちゃん」と呼んだらこっぴどく怒られたのに下中さんは何も言わない。
ただ不機嫌そうに私から顔を背けた。


「朝が弱いって聞いてたからびっくりしました」


「たまには早く起きることもあるんだよ・・・」


何か言いたげな下中さんは挙動不審だ。
きっと夕べの事だと察知して私から離れた。


・・・下中さんの向かいはきっとあっちゃんの部屋。
ノック仕掛けてためらってまたノック仕掛けて・・・


怖い。
夕べの出来事が蘇って心臓がバクバクしてきた。
ふいに視線を感じて振り向くと下中さんが見ている。
平静を装ってドアをノックした。



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