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Toy Girl
第2章 Lesson2
インターホンが鳴ったのは私が帰って15分ほどしてからだった。
矢木さんをダイニングに通して相向かいに座っている。
「昨夜はお仕事ご苦労様でした」
「・・・・・・・・・」
「早速だけどこれから婦人科に行きます」
「夕方ですけど」
「問題ありません、予約は時間外ですから」
「あの、何故・・・」
「・・・篤からの要望なんです」
「ピルですか・・・」
「考え方によっては望まない妊娠を避ける為にもお互い必要な事ですから」
・・・どこまでも私は人間扱いされてない。
でも・・・
昼間の母を思い出す。
そして妹弟の事を・・・
「・・・分かりました。ただお願いがあります」
「何ですか?」
「トイガールの件は何でも受け入れます。避妊をしたくないと言うならそれも・・・」
毒を食らわば皿まで・・・そんな言葉を思い出した。
「でも私にも感情があってただただ受け入れることは出来ません。体にも負担のかかることかもしれませんし」
矢木さんの片眉が上がる。
「・・・と言いますと?」
「五万・・・そうすれば私の心の折り合いも付く気がします」
「・・・・・・・・・」
「私が騒ぎ出したり病んだりしたらそちらも都合が悪いんじゃありません?」
矢木さんは感情を読み取れない目で私を見ていた。
でも・・・
「分かりました、お金で解決するならこちらも好都合ですから。ただ今の事は書面に残させていただきます」
「もちろん」
それから矢木さんに急かされるまま車に乗り込み婦人科に連れて行かれた。
芸能プロダクションが用意した婦人科の割にそこはこじんまりした医院で、その裏口から通される。
待つことなく問診を受け、診察台に乗り一通りの検査を終えてピルは処方された。
次の生理の一日目から飲み始めるとのことで、それまでまだ少し猶予があった。
「明日には書類を持ってまた伺います」
「はい」
時間はもうすぐ八時になろうとしていた。
「そういえば今日のミュージックアワーにbright 出るそうですね、見て・・・って言われたんです。篤さんに」
矢木さんがチラッと時計を見る。
「間に合いそうですね、是非見てください」
角を曲がると寮があってそこで私は降ろされた。
矢木さんをダイニングに通して相向かいに座っている。
「昨夜はお仕事ご苦労様でした」
「・・・・・・・・・」
「早速だけどこれから婦人科に行きます」
「夕方ですけど」
「問題ありません、予約は時間外ですから」
「あの、何故・・・」
「・・・篤からの要望なんです」
「ピルですか・・・」
「考え方によっては望まない妊娠を避ける為にもお互い必要な事ですから」
・・・どこまでも私は人間扱いされてない。
でも・・・
昼間の母を思い出す。
そして妹弟の事を・・・
「・・・分かりました。ただお願いがあります」
「何ですか?」
「トイガールの件は何でも受け入れます。避妊をしたくないと言うならそれも・・・」
毒を食らわば皿まで・・・そんな言葉を思い出した。
「でも私にも感情があってただただ受け入れることは出来ません。体にも負担のかかることかもしれませんし」
矢木さんの片眉が上がる。
「・・・と言いますと?」
「五万・・・そうすれば私の心の折り合いも付く気がします」
「・・・・・・・・・」
「私が騒ぎ出したり病んだりしたらそちらも都合が悪いんじゃありません?」
矢木さんは感情を読み取れない目で私を見ていた。
でも・・・
「分かりました、お金で解決するならこちらも好都合ですから。ただ今の事は書面に残させていただきます」
「もちろん」
それから矢木さんに急かされるまま車に乗り込み婦人科に連れて行かれた。
芸能プロダクションが用意した婦人科の割にそこはこじんまりした医院で、その裏口から通される。
待つことなく問診を受け、診察台に乗り一通りの検査を終えてピルは処方された。
次の生理の一日目から飲み始めるとのことで、それまでまだ少し猶予があった。
「明日には書類を持ってまた伺います」
「はい」
時間はもうすぐ八時になろうとしていた。
「そういえば今日のミュージックアワーにbright 出るそうですね、見て・・・って言われたんです。篤さんに」
矢木さんがチラッと時計を見る。
「間に合いそうですね、是非見てください」
角を曲がると寮があってそこで私は降ろされた。