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Toy Girl
第1章 Lesson1

「・・・いい忘れましたけど、ご家族にも仕事の内容は伏せてください」
「どうしてですか?」
「仕事が仕事ですから・・・守秘義務も家族には甘くなります。もしそこから話が漏れたりしたら大変な事になりますからね。寮がバレればファンの子が押しかけてくるし、そうなれば色々な問題も生じます。事務所もその辺りには神経質になっていますから」
「ナルホド」
確かにお母さんは置いといても妹はミーハーだ。
そんな事話したら食いつかない筈ないし「遊びに行く!」なんてことにもなりかねない・・・
「分かりました。適当な事言っておきます」
「本当は出来る限り早く来ていただきたいのが正直なところなんですけど・・・真山さんは学生だから卒業してからで結構です。その間に準備だけはしておいてください」
「はい」
「・・・それじゃ」
「あの、ありがとうございました!」
矢木さんの背中にお礼を言って、そのまま見送った。
―――こうして私は「bright」の寮の寮母として働く事になったのだ。

