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先生、早く縛って
第9章 偽りのキス
そして嬉々とした表情で俺のベルトを外し、まだ柔らかいモノを引っぱり出すと……それはひんやりとした咥内にすぐに呑み込まれる。
目をつぶる彼女に丁寧に愛撫され……血液がその場所に集中していくのがわかる。
さらに俺は、深く意識もせずに……結衣の羞恥に震える表情を思い浮かべていた。
すると、冷え切った心の一部に情欲のあかりが灯る。
「気持ちいいよ…………沙也加」
その言葉に応えるように、両手を添えてさらに責め立てる柏木。そして俺は左手で頭を撫でながら、机の上にあるスマホに手を伸ばした。
すっかり硬くなったモノに夢中の彼女は、俺のその行動に気付きもしない。
画面を開くと、先程見たばかりの盗撮動画が現れた。さっきも思ったが……こうして改めて間近で見ても、俺が後ろから突き入れている相手が誰かなんて全くわからない。
他にももう一つ短い動画があったが、それも同様に画面は薄暗かった。
あの日の雨に救われたな……結衣。