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先生、早く縛って
第16章 つながりたくて

ド―――――――――――ン!!

「あっ! 花火っ」

「まだ第一部だよ。でもそろそろ移動しようか。俺たちのとっておきの場所があるんだ」

と、先生は近くにある林の中に足を向けた。

花火、すごく綺麗なのに……ちゃんと見ないのかな。第一部って……

あと〝俺たちの〟って……そう言えば、その幼馴染のことをもう少し聞きたかったんだってちょっと思ったけど、質問する間もないまま私は先生の後に着いて急いで林に入った。

林の中は、外の喧騒が嘘のように静かで……

足もとはあまり整備されていないけど、それでも石の階段になっていて……途中から先生が優しく手を取ってくれるから、履きなれていない下駄でも危なくなく昇っていけた。

なんだか幸せ……
それに、こうして密着して歩いていると感じる……先生の体温、息遣い、匂い……

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