この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生、早く縛って
第2章 愛奴のデート?
……そして、週末がやって来た。
もう9月も終わりとは言えまだまだ暑く、海かプールにでも行きたくなるようないいお天気だ。
私は普段しないメイクをし、そして自分が持っている中で一番大人っぽい……白のノースリーブのワンピース姿で待ち合わせ場所に向かう。
そこは、先生が指定してくれた、私の家から少しだけ離れた新しい橋の上だった。
真新しい欄干や、キラキラ光る川面を見ながら橋の上で先生を待つ時間は、本当ならウキウキのはずなんだけど……私はメールの返信が無いことが気になって、期待と不安が混ざったような複雑な気持だった。
電話をしてみようかとも思ったけど、まだ電話で話したこともなかったから……わざわざ電話するのもためらわれて結局そのままになってしまっている。
先生、怒ってるのかな……
その時、先生から教えられていた〝黒色の車〟が目の前に停まる。
丸っこくて、にょきっと突き出たサイドミラーがまるででんでん虫みたいに見える変わった車だ。