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先生、早く縛って
第21章 鬼畜王子

「くっそー! お前はロクな死に方しねぇな!」

食いかけのパンまで飛んでくる。
……ぶつかる前にもちろんキャッチしたが。

「コノヤロー! この鬼畜王子が!」

勝手な妄想をして石塚は悔しがっている。

〝ロクな死に方しない〟

そうかもしれないな、と俺も思う。
でもそれが俺っていう人間なんだ……そう簡単には変えられない。

いつか変わるときが来るんだろうか。
例えば誰かの影響で……

この俺にそんな人が現れたら見ものだなと、俺は心の中で自嘲気味に笑いながら中庭を後にした。





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