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先生、早く縛って
第23章 古都の夜
「可愛い、だって? その可愛い男の子相手にこんなに濡らして……ねぇ、教えてよ。蓉子のここの方が可愛いんじゃない?」
するとその言葉は今度は確実に……蓉子の中の何かに響いたようだ。
「あぁっ……言わないで……私、そんな……」
ビクンと身体を震わせて、まるで泣き出しそうな表情で俺を見つめる蓉子。
「そんな……何? 私はそんなんじゃない? それとも……ハハッ、そうか。そんな触り方じゃ物足りない?」
笑う俺を見て……蓉子は消え入りそうな声で告げた。
「ねぇ、お願い……これを」
蓉子は、枕元に揃えられている一式の浴衣の山から帯を取り出して両手で俺に差し出した。
その両手首は縛られたように揃えられていて……
俺はその帯を受け取り、蓉子の細い手首をつかんだ。