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先生、早く縛って
第24章 愛の才能
俺は知らなかった。
性器にピアスを……いや、そのこと自体には聞きかじった程度の知識ならあったが、ああいうのはもっと、特殊な……本当にSMの世界の住人とでもいうような、そういう常軌を外れた人たちがするものだと思っていた。それに……
「大きくなってきた、って……それ、自分でやったの?」
蓉子のクリトリスは確かに大きかった。
それが人為的なものだとは……そういった知識は、今までの俺には全く無かった。
玩具が入っていた引き出しから出して見せてくれた、小さなシリンダーのような吸引器やスポイトのような形状のもの……
「これを使うの……でもなかなか変化って無くて。だけど、もう開けられると思うの。開けるともっと気持ち良くなれるらしいの。それに……考えただけでドキドキしない? ねぇ、一海くんはどう思う?」
俺は……蓉子との嗜好の違いをまざまざと感じていたが……嗜好に良いも悪いもないし、興奮した様子で話す蓉子に、俺は今のところはそれほど興味が持てないとやんわり伝えることしかできなかった。