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先生、早く縛って
第25章 変態王子?!

「ちぇっ……王子様にはわかんねえよな……っていうかさぁ……どうして女ってのはどいつもこいつも見た目だけで男を判断するのかなあ……」

「中身で判断されたらもっと困るだろ、お前」

「うん、そーなんだよ……もうふぐクリスマスだっちゅうのに、全く……って、うぉぃぃっ! 違うよ! 俺の事はどーでもいいんだよ!」

「ん? お前の話じゃなかったのか?」

「あ……いや、その……ううむ」

いつも単純な石塚にしたら珍しく歯切れが悪い。
……変なものでも食ったのか?

「お、俺の事はいいんだよ。お前……あいかわらずその……彼女はつくらないでいるのか?」

「ああ、特定の彼女はいないな……何人かの奴隷とばかりプレイしてるよ」

「奴……どれっ……!?」

石塚が目を剥き、その拍子に口にしていたタコヤキからタコの足がひとつポンッと飛び出した。

「汚いな、おい」

そう言って俺が渡した紙ナプキンでテーブル上のタコの足を拾いながら、石塚はやっぱりな……とでも言いたげに俺の顔を見ている。

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