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先生、早く縛って
第26章 幼馴染
卒倒でもしそうな石塚に凛が口をとがらせて言う。
「なによっ……本当のお兄ちゃんでもないくせに!」
「うぅ……」
二人のこのやり取りも昔のままだ。
昔から石塚は、ただの幼馴染のくせに実の兄のように凛の世話を焼く。
恋人が変わっても一様にウザがられてしまうという石塚の悩みは、幼い頃からの凛との関係にも既に表れていたのだと俺は妙に納得していた。
「それに、カズくんは変態なんかじゃないもん!」
俺は敢えて無表情を貫いた……石塚には悪いが黙秘権というものがある。
それに石塚が凛に対して18禁の話題を振る訳がないという計算も働いていた。
「一海……俺がどうせ言えないとでも思ってるんだろ! 説明ならできるぞ。そうだな……俺が1変態だったらな……一海なんて10変態なんだぞ!」
「何それ……全然意味わかんないし。でもだったら変態でもいいもん! だって凛はずっとずっとカズくんに会いたかったんだから!」