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先生、早く縛って
第26章 幼馴染
「くっそ~!」
凛はまた俺に密着してきたりして、すっかり石塚をからかっている様子だ。
この警戒感の無さに驚きはしたが……こういうところはやっぱり凛だ。
昔の、我儘で可愛らしい凛のままだ……
俺は久々に腹から笑い、やかましい二人を見てこういうのも悪くないなと思っていた。
まるで子供のころに戻ったみたいだ……
でも、凛も将来のことを考えるような年齢になったんだな……そういうことならきちんと話を聞いてやらないといけない。
俺は家の仕事も忙しいし、家庭教師をするつもりなんて今まで全く無かったが……凛の進路の話は気になった。
「で……凛は将来何になりたいか決まっているのか?」
俺がそう問うと、凛はソファーにきちんと座り直し、大きくため息をついた。