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先生、早く縛って
第26章 幼馴染
俺たちが歩いていると、凛の同級生家族に声を掛けられた。
同級生の女の子と母親、そして可愛らしい小学生くらいの妹だ。
その同級生に「彼氏~?」なんて訊かれ、凛はとても嬉しそうにしている。
俺が着付けた浴衣を着てその友達とキャーキャーはしゃぐ姿は、やはりまだ高校生の少女だ。
その証拠に、その日会ったばかりのその同級生の妹と競い合うようにして金魚すくいの屋台へと駆けていく。
「言っとくけどこの子、超負けず嫌いだからね~小学生とは思えないぐらいの腕前だし」
そう言う同級生に対し、凛も「負けず嫌いだったら凛も負けてないもんね!」と張り合っている。
大人っぽい凛。子供みたいな凛。
俺はなぜだか凛から目が離せなかった。