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先生、早く縛って
第1章 本気を見せろ

考えた挙句。

私は先生がしている、普段見せない艶かしい表情に賭けることにした。
これで嫌われるなら仕方ない……

「先生の……性癖があれば教えて下さい。ヒントがなければ本気も見せられませんっ」

言ってしまってから、ものすごいことを口にしてしまったと一気に顔が赤くなるのがわかる。

性癖って……そもそも何?!

夕陽の赤がますます強くなる理科室に沈黙が流れ……
そして、先生がようやく口を開いた。

「フッ……君は面白いことを言うな。そんなことを訊かれたのは初めてだ」

先生が溢れるように笑うのを、私は初めて、見た……

うれしい……ずっとずっと憧れてた先生。
それだけでもすごい進歩だよ……

「俺がああ言うと、殆どの生徒は訳が分からなくなって逃げ出すんだ。まぁ、中にはキスしようとしたり……俺のここに手を掛けようとする、とんでもないのもいるけどな」

と言いながら、自分の股間を指さす先生。

危ない、危ない……

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