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先生、早く縛って
第28章 夢の途中
一歩も進めないのは俺の心。
恋人が欲しいなどとはもう思えない。それは、教職に就いてから毎日のように告白してくる生徒たちに対しても同じことで……
恋に恋するその目を見て、俺が感じるのはただ虚しさだけだった。
凛は今、どうしているのだろう……?
凛のことだから、夢を諦めないで前へと進んでいるのだろうか。
忙しさにかまけて石塚ともあまり連絡を取っていない今、凛についての情報は一切なかった。
こんなに長く石塚と疎遠になっているのは初めてだったが……俺は石塚に合わせる顔が無いと思っていたし、石塚は石塚で俺と凛との問題に立ち入らないようにと配慮してくれているのかもしれなかった。