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先生、早く縛って
第30章 カラダが憶えてる
教室に入り、今度はクラスの女の子たちから髪型について質問攻めにあっていると……いつものように朝礼が始まるギリギリに教室に戻ってきた神谷くんが、私の髪を見てびっくりした顔をした。
担任の先生が来て話をしている最中も、何度もこっちを見てちょっと怖い顔をしてる。
うぅ……今度は何を言われるんだろ……少し憂鬱になったけど、私の頭の中はこの後顔を合わせることになる先生のことですぐにいっぱいになっていた。
朝礼が終わり、理科室に移動するためにみんな立ち上がる。
私もドキドキしながら立ち上がると……
目の前にヌッと神谷くんが立ちはだかった。
「あ、おはよ……神谷く……」
そう言い終わらないうちに、神谷くんはすごい力で私の手首を掴んでみんなとは逆方向に廊下を歩き出した。
「え? え、え、え……」