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先生、早く縛って
第33章 歪んだ世界
隣には、手前に座っている人たちよりもさらに怖そうな……顔にピアスした男の人が座っていて。こんな場所に女の子一人でいるなんて、沙也加ちゃんよく平気だなぁ……
「時間ギリキリじゃない……一体どれだけ待たせるのよ」
「沙也加ちゃん! 私じゃないの……先生でもないの!」
お願い! 沙也加ちゃん、信じて……
「……」
「本当なの……」
必死で訴えてみるけど、沙也加ちゃんの表情は硬くて何を考えているのか分からない……
「ふ~ん、それより……ここに来た事、誰にも言ってないでしょうね」
「うん……」
「とりあえず写真見せるわ、こっちに来てよ」
そう言って、やっと少しだけ笑ってくれた沙也加ちゃんが手招きをした。