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先生、早く縛って
第33章 歪んだ世界

その藤川という人は……銀色の髪で瞼や鼻にいくつもピアスをしていて、細いけど鋭い……まるで蛇のように隙のない怖い目をしていた。
そして痩せているし身体もそんなに大きくないのになぜか威圧感があった。上手く言えないけど、それはケンカが強いとかじゃなくて、何か別の……犯罪とか犯してそうな感じの不気味なものだった。
とにかく、絶対関わったらダメな人だ。
今なら引き返せるかも……そう思って入口の方を見ると、さらにいっぱいの男の人たちがガヤガヤと入ってきた。
え……なんで? ヤダ……どうしよう……逃げなくちゃ!
ドアに向って慌てて走り出した途端、誰かに足を引っ掛けられて私はお尻を突き出すような恰好で手を突いて転んでいた。
「きゃあっ……!」
私が悲鳴を上げると周りからは歓声が上がる。
「パンツ丸見え~」
周りに座っていた男の人たちが集まってきて、情けない恰好のままの私を抱え上げる。

