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先生、早く縛って
第34章 それはただの傷痕
「ヘヘヘッ……ヘヘ……酒で割ったドラッグを飲ませただけだから死にはしねえよ……」
セックスドラッグか……それを酒と一緒に?
「……危険だぞ……命にかかわるようなことになったらどうするつもりなんだ……」
爆発してしまいそうな心を抑えるように、静かに問い返す。
冷静に……結衣を連れて早くここを立ち去ることだけを考えろ。
「そんなこと知るかよ……イキまくって潮まで吹いてたんだから感謝してもらいてえぐらいだぜ……」
命を軽視した言葉……
「貴様っ……!」
「……ぐあっ」
気付いたら俺は、藤川に馬乗りになりただめちゃくちゃに殴っていた。