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先生、早く縛って
第34章 それはただの傷痕
教師を辞めよう。
理由はどうであれ暴力沙汰を起こしたんだ……
教師というのは人を導く職業だ。暴力と言う手段に出ること……それは到底許されることではなかった。
そもそも、結衣を一人の女性として見るようになった時から俺には教師の資格は無かったんだ。
「先生……」
再び結衣の声がして顔を見ると、今度はその目にしっかりとした意思が宿っていた。
「結衣……辛かったな……」
そう言って頭を撫でてやるとビクッと少し身体を震わせる。
「……遅くなってごめんな」