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先生、早く縛って
第35章 大人の階段

そして沙也加ちゃんの部屋の前に立つ。
うわ……やっぱり緊張してきた……
「そんなに緊張しなくても大丈夫だから。話をしたいって思った結衣ちゃんの気持ち、とても大切なことだと思うよ」
何だか石塚さんがすごく頼もしく感じる……お母さんが頼っちゃうのも分かる気がするな。
私は意を決してドアをノックした。
コンコンコン……
「はい……?」
そっとドアを開けると……窓際のベッドで身体を起こした沙也加ちゃんがいた。
そしてその顔は、私のことを見て瞬時に険しくなった。
「何しに来たの……?」
あ……やっぱり、イヤ……だよね……おせっかいだったのかな……
情けないことに私はフリーズしてしまった。
そして沙也加ちゃんの言葉は石塚さんにも向けられる。

