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先生、早く縛って
第6章 溢れる想いを伝えたい
「誰も桜井先生なんて言ってないだろ~? お前って本当に分かりやすい……何?ああいうナヨナヨした男がタイプなの?」
「ナヨナヨなんてしてないもんっ!!」
確かに、背が180くらいあって、中学でもバスケ部で大活躍してた神谷くんから見たら、推定身長170センチでやせ形の先生は頼りなく見えるのかもしれないけど……
「それにしても、受け持ちが化学なんて結衣はツイてないよな~理科のあの成績じゃぁ……ま、せいぜい赤点取らないように頑張るんだな!」
「これから本気出すんだもん! 神谷くんが他の教科で困ってても助けてあげないからねっ」
「俺は結衣に教えてもらわないと困るような教科、無いけどな~」
うぅっ……神谷くん、絶対面白がってる……
プンプンと怒る私は、二人に隠すことは諦めた。……っていうか、小さいけどしっかり者の里美ちゃんと、見た目通り結構男らしい神谷くんにはいつも助けてもらってて、先生のことだっていつか相談に乗ってもらいたくなっちゃうかもしれない……そう思ったから。
でも、もう子供じゃないんだし……二人には頼らず、まずは自分の力で頑張ることも大事だよね。
先生とお近付き大作戦だ!