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第13章 刹那の代償

隅々まで犯し尽くしていく温かい舌。

端から零れていく唾液が幾つも銀糸を落としていく。

「…も、ぅ…シて…」

「シたいの…？」

「…ん…」

「いいよ、一人でシてごらん？」

少しだけ身体を話す撥春。

膝を立てて開脚した態勢になったあいりは紅潮した瞳に涙を浮かべた。

「…ぃや…こんな…かっこ…」

「こうやって指でなぞるの…？」

二本の指を揃えて、ショーツの上を摩る。

「…っは…ぁあ…やぁ…」

「俺の名前を呼んで、どうするつもりだったの…？」

「ゆ、び…なかに…ぃれ…」

裂け目を大きくして、指でショーツを引っ掛けて寄せるととろりを蜜を湛えたそこが晒される。

「…っああんっ！」

じゅぷっと蜜を溢れさせながら、指が挿入されるとあいりの喉が撓った。

「入れたら？次は？」

「ぐちゃ、ぐ、ちゃに…掻きま、ぜ……っは…ああっんっ！」

いい終わらない内に撥春の指が中を抉った。

「…っんん、はっ…ぁ…あぁん…だ、めぇ…」

「次は？どうするの？」

「つ…ぎ…っん…は…ぁあ…あん…」

撥春の長い人差し指はあいりの中を隈なく掻き混ぜてゆく。