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秘蜜に濡れて
第13章 刹那の代償
破けたストッキングから覗く肌に直に唇を落とすたび、ぴくんと快感に震える。

「…っや…はぁ…んんっ…」

自分で慰めていた官能の火にそれは油を注ぐ行為に等しい。

手と唇で、決して秘部には触れない愛撫を施されて、あいりは感嘆の吐息を漏らした。

「あいり…あいり…」

何度も名前を呼ばれ、肌を舐られているだけなのに、この上ない快感のさざ波が幾度も押し寄せてくる。

ぶるりと躰を震わせながら、快感に浸る。

半身を起こしてTシャツを脱ぎ去った撥春が、指を絡めながら手を握ると、その胸に抱きしめた。

膝の上に乗ったあいりのスカートはすっかりお腹の辺りでくしゃくしゃになっている。

破けたストッキングで露わになったショーツは蜜を含んでしっとりと湿り、秘唇の形を伝えられる程だ。

が、今はその濡れた布越しに撥春の雄々しい陰幹にぴたりとくっ付いていた。

溶けるような熱が伝わってくる。

「あいり…は…俺のものなの?」

頷くあいり。

「全部?」

「ぜ、んぶ…です…」

「躰も…心も?」

「っは、い…」

切ない目が熱に混じると、あいりは口づけを強請るように目を閉じて見上げた。

濡れた唇を覆うと、こじ開けて咥内を嬲っていく。
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