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第13章 刹那の代償

「っあぁ———…っ！」

頭が真っ白に飛んだ。

あいりの胸に顔を埋めて、撥春は短く息を吐いた。

奥へ奥へと誘うあいりの内壁とざわざわと蠢く突起からの刺激にあっという間に果てそうだった。

「…っは…あ、いり…締め、すぎ…」

「…っんん…も…だっ、て…」

指先で背中をなぞり上げると、嬌声が漏れて、さらに中が締め上げる。

汗に濡れた首筋を食む。

しっとりと手に吸い付くように湿った肌。

「あいり…あいり」

何度も名前を呼ぶ撥春。

ゆっくりとごく僅かに腰を揺らすだけのもどかしい快感。

「…はぁ…ん…」

あいりは目を伏せて腰を動かす。

「あいり…腰が動いてるよ…？」

「はっ…つはる…さ…が、動いてくれないからぁ…」

「俺のせい？」

涙すら浮かべるあいり。

「…っふ…きら…わ…な…で…」

「まさか、俺があいりをそうなるようにしたんだよ？」

ニヤリと笑って腰を支える。

「ほら、動いて？どうすれば気持ちいいか知ってるでしょ？」

自分だけではそこに手が届きそうで届かない。

ぐちゅり、ぐちゅりと泡立つ蜜が繋がった其処から溢れ零れる。

「…ぅうん…はぁ…ん…」

切なげに眉を顰めるあいり。