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秘蜜に濡れて
第13章 刹那の代償
苦しいのは撥春も同じだった。

尽きることなく内壁は撥春自身を締め上げる。

柔らかな内壁はただ包むだけでなく、リズミカルにまた搾るように締め付けてくる。

「…絶対…手離せないから…覚悟して…」

こくこくと頷くしかできないあいり。

「…ごめん…加減してやれそうにない…っ!」

「…っあぁんんっ!はっ、あ、あっ…ああっ!」

撥春は容赦なく腰を穿つ。

最奥のその入り口に尖先が到達すると、コツコツと其処を突き立てる。

「…っあっ、んっ、あ、っは…ああっ…」

狭い内壁が更に狭まる。

身悶えるあいりを抱きしめ、恥骨に密着し擦り付けるように躰を揺らした。

「…っはぁ!だめっ…だめ…っ…」

ぐちゅぐちゅと抜き差しされる陰茎は蜜を溢れ落とす。

がくがくと揺れるあいりの躰はしっかりと撥春の腕に収まっている。

「…っだ、め……いっ…ああっ——っ!」

足の先までぴんっと伸ばして、達した事を全身で受け止めた。

「…俺はまだ、だよ?」

果てたばかりの躰はどこを触っても痛い程の快感をもたらす。

「…っひ…ぁあん…や…も…ぅ…おかし…」

「なってよ、俺しか見えなくなればいい…!」

深いくちづけを交わせば撥春のモノはあいりの中で大きく膨らんだ。

「…っはあ…あっ…き、もち…い…?」

「…はっ…っく…」

息を詰めて奥歯を噛み締めて快感が過ぎるのを待つ。





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