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秘蜜に濡れて
第14章 Key to the cage
弾かれた様に竜は席から飛び出して行く。
階段を駆け下りて、出口へと人波を掻き分けていく。
扉を開けて辺りをみまわすと、ぐったりと倒れ込むあいりがナオヤ達と共に車に乗せられるところだった。
「おいっ!何してる?!」
「ヤベッ見つかったぞ!早く出せっ!」
車は急発進して行った。
「竜!何なの?」
「あいりが拉致られた!」
竜はあいりに電話を掛けるが出ない。
「ど、うしよう?」
慌てる律の隣で竜は嘉紀に電話を掛けていた。
「岩崎さん、俺です、竜です…あの、力貸して下さい、あいりが…連れ去られたんです、GPSで行き先突き止めて頂けませんか?はい、お願いします」
電話を切ると、今度は律の電話から非通知で美紅の番号を押した。
『もしもし、誰?』
「俺だよ、ナオヤ達に指示したの、お前だよな?」
『…な、んの事?』
「しらばっくれんなっ!!撥春が居ない時を狙ったんだろっ?!写真も…クスリって何だよっ?!何処に連れてったんだ!?」
『…竜にとってもチャンスでしょ?あの子と撥春を引き離せるのよ…?』
「何言って…」
『めちゃくちゃにされたあの子を慰めたら、手に入るかもしれないわよ?そしたら、私に感謝してね』
悪魔の囁きは一方的に切れた。
階段を駆け下りて、出口へと人波を掻き分けていく。
扉を開けて辺りをみまわすと、ぐったりと倒れ込むあいりがナオヤ達と共に車に乗せられるところだった。
「おいっ!何してる?!」
「ヤベッ見つかったぞ!早く出せっ!」
車は急発進して行った。
「竜!何なの?」
「あいりが拉致られた!」
竜はあいりに電話を掛けるが出ない。
「ど、うしよう?」
慌てる律の隣で竜は嘉紀に電話を掛けていた。
「岩崎さん、俺です、竜です…あの、力貸して下さい、あいりが…連れ去られたんです、GPSで行き先突き止めて頂けませんか?はい、お願いします」
電話を切ると、今度は律の電話から非通知で美紅の番号を押した。
『もしもし、誰?』
「俺だよ、ナオヤ達に指示したの、お前だよな?」
『…な、んの事?』
「しらばっくれんなっ!!撥春が居ない時を狙ったんだろっ?!写真も…クスリって何だよっ?!何処に連れてったんだ!?」
『…竜にとってもチャンスでしょ?あの子と撥春を引き離せるのよ…?』
「何言って…」
『めちゃくちゃにされたあの子を慰めたら、手に入るかもしれないわよ?そしたら、私に感謝してね』
悪魔の囁きは一方的に切れた。