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秘蜜に濡れて
第14章 Key to the cage
「昼間にね、里美から連絡もらってさー…なんかあいりちゃんに変な電話が入ったって圭吾から相談されたんだって」
「変な電話?」
「内容はわからないけど、あいりちゃんなんか慌ててたみたいで…パソコンの履歴を見たら、ここを検索してたんだって」
「履歴を勝手に見んなよ」
呆れながら突っ込むと反対に頭を叩かれた。
「兎に角様子が変だったんだって!で、今撥春も海外旅行中でしょ?だから余計に心配で見に来たの」
ライバルだったのに、心強い味方になっている律にふっと笑ってしまう。
「今日って言ってたのかよ?」
「さあ?」
詰めが甘いなと言いかけて、水を差すようで何とか飲み込んだ。
変な電話…竜の脳裏に撥春に送り付けられた写真が浮かんだ。
ニューヨークで手に入れたクスリ。
変な電話。
あいりと写真。
全てが…美紅が仕向けた事だったとしたら?
ナオヤの噂を知っていて、撥春を引き合いに出した電話で此処に呼び出して、クスリを使って…何をする?
フロアに目を凝らすと、ナオヤが柱の陰で誰かに向かって口を開いていた。
出口を指差して身を翻す。
その後をついて行く横顔。
「あいり!!」
「変な電話?」
「内容はわからないけど、あいりちゃんなんか慌ててたみたいで…パソコンの履歴を見たら、ここを検索してたんだって」
「履歴を勝手に見んなよ」
呆れながら突っ込むと反対に頭を叩かれた。
「兎に角様子が変だったんだって!で、今撥春も海外旅行中でしょ?だから余計に心配で見に来たの」
ライバルだったのに、心強い味方になっている律にふっと笑ってしまう。
「今日って言ってたのかよ?」
「さあ?」
詰めが甘いなと言いかけて、水を差すようで何とか飲み込んだ。
変な電話…竜の脳裏に撥春に送り付けられた写真が浮かんだ。
ニューヨークで手に入れたクスリ。
変な電話。
あいりと写真。
全てが…美紅が仕向けた事だったとしたら?
ナオヤの噂を知っていて、撥春を引き合いに出した電話で此処に呼び出して、クスリを使って…何をする?
フロアに目を凝らすと、ナオヤが柱の陰で誰かに向かって口を開いていた。
出口を指差して身を翻す。
その後をついて行く横顔。
「あいり!!」