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秘蜜に濡れて
第15章 奈落の底
カッと喉が灼けて、カプセルが落ちていく。

「ナオヤ、何個入れたんだよ?」

「3つ」

「さすがにヤバくね?」

「知るか!死にやしねーよ、それより青は効くまでに時間が掛かるって言ってたからな、今のうちに何か食おうぜ」

ナオヤは顎でノブタカに紐を持って来させる。

後ろ手で縛り上げ、足にも紐を掛けるとパイブベッドの脚に縛り付けた。

「あぁ戻ってくるまでこいつで遊んでろ」

「っんんっ!」

ショーツの中に冷たいものが挟まれる。

無機質な冷たさに思わず脚を閉じる、と。

ブブブブ…鈍い音を立ててそれが振動を始めるとあいりの表情が苦悶に歪んだ。

「あとこれも」

細く黒いネクタイを取り出す。

「…っいや…暗いのは嫌なのっ!お願いっ…やめて…」

「明るいほうがいいなんて、とんだ変態だな」

あいりは頭を振って否定するが、するりと回されたネクタイはあいりの視界を遮り、一筋の光も遮断した。

ガタガタと震えるあいり。

「さて、何食う?」

三人の気配すら消えると、安堵と果てし無い恐怖があいりを襲う。

暗闇の中でただ機械音だけが響く。

感じたくなくても、遮られた視界が神経を尖らせ、それがより秘部の振動を察知した。
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