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秘蜜に濡れて
第19章 想傷の真下
ブラウスが落ち、スカートのホックを外され、それも下に落ちる。

お揃いのブラとショーツになると、撥春もトップスを脱いだ。

浮き上がる筋肉にあいりは思わず唇を寄せた。

撥春は腕を回し、ブラのホックを外す。

「あいり」

名前を呼ばれて上を向くと、撥春の口づけが待っていた。

軽いバードキスが深く、舌を絡め合うものに変わっていく間に撥春は下を脱ぎ捨てた。

「…っふ…ぅ…んん…」

それは思い出したかの様な湧き上がる快感。

軽快なメロディーがお湯が張れた事を知らせる。

唇が名残惜しげに離れると、撥春はあいりのショーツを片方ずつ抜き取った。

産まれたままの姿で湯に沈む。

「あったかい…」

「うん、おいで」

撥春に背中を預ける形で寄り添う。

「あいりとしたい事一個叶った」

「え?」

「お風呂だけはずーっと断られてたから」

あいりの肩に顎を乗せて、少し拗ねた口調が耳をくすぐった。

「だって…改めて裸を見せるって…なんか恥ずかしくて…」

「さっぱりするだけなのに」

「ほんとにそれだけ?」

「…ヤラシイ事も考えてました」

正直に白状して、また笑い合う。

「あいりが悪い」

目を丸くして、振り返るあいり。

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