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秘蜜に濡れて
第21章 儚いダイヤモンド
「やあぁ…も…おっき…ぁあんっ、いっちゃ…」

「あいり…っぃ、っく——」

大きく爆ぜるとあいりはがっくりと脱力し、その場に二人して崩れ落ちた。

汗で張り付いた髪を払い、その額にキスをする撥春。

身体を抱いてシャワーの下に座り込む。

撥春の足の間で、その胸に身体ごと預けて熱いシャワーで汗を流していく。

「撥春さん…ライブ、疲れてないの…?」

「アドレナリン全開だったんじゃない?イヤラシイあいり、めっちゃ可愛かった」

我に返ったあいりは真っ赤な顔を膝に埋めた。

シャワーを出ると、撥春は軽く食事を摂り、ベッドに潜り込んだ。

「明日、楽しみにしてますね」

「うん」

とろりと微睡んだ撥春は何だか可愛く見えて、あいりは自ら唇を寄せた。

それを合図にふっと微笑んだ撥春はそっと目を閉じた。

露わになっていた肩まで掛け布団を引き上げると、背中に小さなキズを見つける。

あいりが無意識に付けてしまったそれ。

衣装のデザインは大丈夫だろうかと思案しながら、身体は睡眠を欲していた。



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