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秘蜜に濡れて
第22章 Not enough
30センチ程しか奥行きのないカウンターで、脚を掬い上げられるとあいりはその不安定さに後ろ手をつく。

「撥春さ…こわ…ぃ…」

「ん、ごめん」

そうは言ったもののさわさわと太腿を撫でる手は止まることはない。

ぴくんと反応するあいりの太腿。

「ここ、色が変わってる、もうぐちょぐちょなの?」

スゥッと指先がショーツの上から縦になぞる。

「ぁあっ…そこ…だめ…」

「だめ?濡れてるのに?」

「んんっ…ぃや…」

「いや?


…嘘つき」

耳元で囁いたその腰に響く甘く低い声に、蜜が溢れる。

「も、触って…」

「触って?何処を?」

「んんっ…し、た…のほ…」

「下って?」

分かってるはずなのにはぐらかす撥春にあいりは首を振って唇を噛む。

「おねが…」

「うん、触ってあげるから、何処がいいのかちゃんと教えて?」

あいりは瞳の端に涙を浮かべながら、意を決して右手をそろりと伸ばしていく。

「…っ…こ、こ…ですっ…」

ショーツのクロッチを寄せて、繊毛に包まれた秘部を晒した。

紅くに染めあがった肌と、潤んだ瞳が撥春の情欲の炎を燃えあがらせた。

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