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秘蜜に濡れて
第22章 Not enough
撥春が見つめる瞳が熱を帯びていくのがわかると、あいりはその頬を包み唇を寄せた。

触れるだけだったキスは次第に深く、下を絡ませながら水音を立て始める。

撥春の手はあいりのワンピースのファスナーをゆっくりと降ろしていく。

肩からワンピースを外し露わになった鎖骨に唇を移す。

「んっ…」

ブラのカップに指を引っ掛けて押し下げると、柔らかな丸い乳房が溢れ出る。

日の燦々と降り注ぐ真っ昼間から情事に溺れる事に躊躇いを覚えないわけではないけれど、それ以上の深い情欲がお互いを求めてしまう。

紅く色付いた頂を口に含むと飴玉を転がす様に舐る。

「んっ…あぁっ…」

もう片方も引き下げると、ブラに押し寄せられた胸は歪な形で突き出されてしまう。

「はっ…も…む、ね…ばっかり…だめ…」

舌先で転がされ、片方は指先で捏ねられ、身をよじる度にワンピースが腰まで落ちて皺を寄せた。

熱っぽい視線に煽られて、下腹部がとろりと溶け出していく。

太腿を擦り合わせ様にも脚の間には撥春がいる。

せめて気付かれないように眼を瞑る。

「あっ…ああ、ん…」

一頻り胸を揉みしだかれ、乳首を捏ねていた手が膝へと伸びる。

期待と羞恥にあいりの身体は震えた。
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